Natsuko's Diary Vol.2
“デンマークでの夏の過ごし方”

ノルディック スリープは、デンマーク、コペンハーゲンを拠点に世界で活躍中の
モデル ナツコさんがお届けする、北欧のカルチャーとノルディック スリープにまつわる日記の連載をお届けします。

“デンマークでの夏の過ごし方”

デンマークでは暗くて長い冬のおかげで、夏の気候や太陽がとてもありがたいものと感じられる。
5月から9月にかけての夏の間は、晴れていたらできるだけ外に出て日光浴をしたくなる。
街の中心部には素敵な公園や水辺、海や湖等たくさんの日光浴スポットがあり、 みんなお気に入りの場所で、各々の時間を過ごす。

デンマークでの夏の過ごし方

街の中心部から近い範囲に泳げる川(水辺?)もたくさん。
20年ほど前までコペンハーゲン界隈の水は、自由放任型の政策によってひどく汚染され、泳げるほどの水ではなかったそう。廃油や産業廃棄物、ゴミの投棄も寛容な文化の一部となっていた。2000年以降、政府の効率的な投資と政策によって、現在ではどこでも泳げるほど綺麗な水に生まれ変わり、水辺にはコペンハーゲンらしい建築物がいくつか作られている。
白人であるデンマーク人やヨーロピアンは、小麦色の肌に憧れ、夏の間に焼けるだけ焼きたい!そんな思いが強いそうで、天気のいい日は昼間から水辺で水着になり、浴びれるだけの太陽を浴びようとしている。

デンマークでの夏の過ごし方

夕方のサンセットタイムは息をのむほどの美しさ。
デンマークの夏は日が長く、夜の10時くらいからようやく暗くなってくる。7時頃からワインなどを持ち出して公園や水辺でピクニック。サンセットも日中の太陽に負けないくらい魅力的。

デンマークでの夏の過ごし方

デンマークで育った人達は、物価が高いこともあってレストランなどで外食はあまりせず、家で手料理を作ったり、自家製のパンやケーキを焼いたりして、気心知れた友人を招きみんなで食卓を囲むのが大好きだ。
お気に入りの食器や家具に囲まれて、ロウソクをつけたらHyggeな時間の始まり。みんなが気を張らずに、互いを家族のように受け入れあい、安心していられることも大事な要素のうちの一つ。
冬には着心地の良い洋服を着て、ロウソクや暖かい照明に包まれながら、好きな音楽を聞いたり、作業を完全に止めくつろいでコーヒーを飲みながら本を読んだり、ソファでブランケットにくるまって友人と会話を楽しんだりする。
暖かい季節には公園や水辺でピクニックをしたり、野外アクティビティをしたり。
彼らはただただリラックスした普通の日常や自然に触れる時間を意識してつくり、そこから幸せを見出すのが得意だ。

デンマークでの夏の過ごし方

デンマークでのハウスパーティーでは、内容よりも気心知れた友人たちと、温かい空気感をシェアすることに重きが置かれている。そこにはみんな仕事上の立場は持ち込まず、言葉にするならば、”まだ自分が何者かになる前の自分” でいられるような感覚。みんな対等であり、上下関係や利害関係はない。
このリラックスした状態を作ることは、レストランではなく家で一緒に過ごすことと密接に関係していてるようだ。来訪する側も、好みのお酒やジュース、手料理を持ってきたり。 そういったことが面倒な人はモバイルペイ*1でお金を払ったり、出前をとったり、次回は自分の家で開催するなど、その方法は自由でプレッシャーのない中でみんなアイディアを持ち寄る。
*1デンマークで主流の他社にお金を送金する携帯アプリ。

デンマークの冬は暗くて長い。そのため必然的に家で過ごす時間が長くなる。少しでも家での生活を快適にしようと考えるため、建築やインテリア、食器やデザインにまつわるものが優れている。
そして照明やロウソクもHyggeな時間に欠かせないアイテムの一つ。
デザインだけでなく、ライトの色についてもとても意識している。
夜に街を歩けばどの家からも茶色い灯りが溢れているのに気づく。見ているだけでほっこりする。

デンマークでの夏の過ごし方

一人暮らしをする自分にとって、ノルディック スリープ コンフォートUはまるで家族の一員かのようにそこに存在する。家にいる時間が長くなる冬の間、人肌恋しくなる気持ちを補ってくれる。強い日差しが降り注ぐ夏の間には、疲れた体を癒してくれる。
友人が来た際には快くシェアさせてくれる。
家でどれだけ快適に過ごすかについて考えぬくデンマークの文化が生み出した、心強く楽しいアイテムだ。

デンマークでの夏の過ごし方
Natsuko Natsuyama
東京で数年間のモデル活動後、2014年から拠点を海外に移す。
バンコク、シンガポール、上海、NY、ミラノ、LA、ケープタウン、ベルリンと次々と住む場所、仕事をする場所を変えていき、ノマドスタイルとモデル業の両立を実現。
2017年からコペンハーゲンと東京をベースに「旅」と「北欧」の魅力を伝えるライターとしても活動している。

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