Natsuko's Diary Vol.5
デンマークで過ごすクリスマスシーズン
ノルディック スリープは、デンマーク、コペンハーゲンを拠点に世界で活躍中の
モデル ナツコさんがお届けする、北欧のカルチャーとノルディック スリープにまつわる日記の連載をお届けします。
今年もデンマークにクリスマスシーズンがやってきた。
クリスマスの1ヶ月前になると、街中でもみの木が売り出されたり、
至るところにクリスマス仕様の装飾が飾られ始め、
今年もまたこの季節がやって来たのだと知らされる。
日照時間の短さがピークに差し掛かる12月、11月頃から日々気温も下がり、
曇り続きのグレーな空模様は憂鬱でもあるが、
デンマークの冬は自然も多く空気が澄んでいて、
また夏の景色とは違って、深呼吸したくなるような神秘的な冬なのだ。
この時期に友人と会うと、みんなやや寒さと暗さにやられ、
精神的にトーンダウンしているという話で盛り上がる。
どこかに出かけたり友人と会う約束をしていても、
外の寒さと暗さも手伝って、体調も悪いような気がしてきて、
直前で出かけるのをやめようかなぁという葛藤がこの時期は比較的に多くなる。
自分だけじゃなくて周りの友人も同じような心境だという話を聞いて、少しホッとするのだ。
そんな時は無理せず家でゆっくりと過ごす。
寒くて暗い長い冬と聞くと、とてもネガティブに聞こえるかもしれないが、
それでもまだデンマークの冬を愛せる理由がある。
寒くて暗い長い冬のおかげで、
友人の存在のありがたさをいつも以上に感じることができる。
太陽をなかなか見ないおかげで、太陽のありがたさを意識化させられ、
晴れてるだけで感じる多幸感が高くなる。
家で過ごす時間が長くなるため、
インテリアや家具にこだわりを持ち、より快適な空間を作ろうとする。
ヒュッゲという価値観はこの過酷な冬の環境から生まれたのではないかと思うほど、
この冬の時期があってこそのデンマークなのだ。
朝は9時頃から日が昇り始め、昼の3時半くらいから暗くなり始める。
コペンハーゲンは街中から家庭、オフィスに至ってまで照明にはとても気を使っているので、
暗くなると共に街の灯りが一つ、また二つと点灯していく様子は寒さを忘れさせてくれる。
特にクリスマスシーズンは街もお祭りムード。
至るところでクリスマスの装飾が飾られていたり、クリスマスマーケットが行われている。
寒さを忘れてついついマーケットの楽しい雰囲気に、吸い込まれるように誘われてしまう。
コペンハーゲンの街並みの可愛さも手伝って、
クリスマスマーケットはさらにおとぎ話の中に迷い込んだような気持ちにさせてくれ、
寒さと暗さのおかげでネガティブになっていた気分を一気に吹き飛ばしてくれるのだ。
この時期になると多くの人は、
グロッグ(Glogg)と呼ばれる赤ワインにオレンジピールやシナモン、
ナッツやレーズンなどを入れたサングリアのようなホットワインを飲んでいるようだ。
デンマークではクリスマスを、
家族や恋人など身近な人と家で過ごすのが主流だ。
普段より手のこんだ手料理を作ったりケーキを焼いたり、
グロッグを作ったりしてホームパーティーを行うそう。
子供から大人まで、みんなでプレゼント交換をしたりもするそうだ。
会社でもクリスマスランチやディナーパーティが行われ、
そこでもみんなでプレゼント交換をするそう。
とある友人は、自分の育てている植物から派生した苗を植え替えて、
それをプレゼントとして持っていくと言っていた。
また別の友人は、ipadで似顔絵を書いてそれをプレゼントにすると。
お金やブランドの価値ではなく、
一手間と愛情のこもったまさにヒュッゲなプレゼントだなぁと感心した。
自分も何か手作り感のあるギフトを作りたい意欲に駆られ、
カレンダーを作成して友人に配ろう、と思い立つきっかけを与えてもらった。
- NatsukoさんのRelax Item
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ノルディックスリープ コンフォートU
ノルディックスリープ ピロー ミディアムロー
- Natsuko Natsuyama
- 東京で数年間のモデル活動後、2014年から拠点を海外に移す。
バンコク、シンガポール、上海、NY、ミラノ、LA、ケープタウン、ベルリンと次々と住む場所、仕事をする場所を変えていき、ノマドスタイルとモデル業の両立を実現。
2017年からコペンハーゲンと東京をベースに「旅」と「北欧」の魅力を伝えるライターとしても活動している。
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