Natsuko's Diary vol.9
都会暮らしから田舎暮らしへ
デンマーク・コペンハーゲンを拠点に世界で活躍中のモデル "Natsukoさん"の、
ノルディック スリープにまつわる日記の連載をお届けします。
以前から興味があった田舎暮らし。
コロナ禍になってからますます自然があるところへの移住望が強くなった。
ちょうど2020年の4月頃、コロナの影響でコペンハーゲンから東京に戻ってきた頃、
ちょっとしたご縁があって北海道のニセコに長期滞在し始めた。
そもそも北海道に行ったことがなかったのだけど、
ニセコに住んでいる友人から「今は旅行者が全然いなくて最高だよ!」と聞いて、
コロナ禍の状況にも背中を押され、
この状況が落ち着くまでニセコに滞在することにした。ニセコにいる人に
ニセコと言えば世界中からパウダースノーを求めて
スキーヤーやスノーボーダーが国内外からやってくることで有名だ。
自分はウインタースポーツをほとんどしたことがなく、
「ニセコ=冬」にそこまで惹かれていなかったので、
「行きたいリスト」に入っていなかったのだけど、
今回の滞在で春夏のニセコが大好きになった。
滞在し始めた 4月初旬はまだ少し雪も残り肌寒く、
雪山では春スキーを楽しむ人たちもいた。
4月から5月にかけての冬から春になる頃、
雪解けから一気に植物がわさわさと生え始め、
日に日に目まぐるしく変化していく植物達はまるでオーケストラを奏でているかのようだった。
家の窓からの景色も、いつも車で通る道も、
「ここどこだっけ?」と思うほど毎日景色を変えるのでとても新鮮な気持ちでいられた。
家にいても外の自然が変化していく様子を眺められるのがとても贅沢で、
毎日心が満たされた気持ちで過ごすことができた。
家にいる時間が好きな自分にとっては夢のような環境だ。
そこらじゅうに生えてるフキもなんだか新鮮で、部屋の中に飾りたくなった。
自分にとって家はどこよりも快適な場所にしたい。
周辺に何もない田舎で暮らすなら、自分の家でなるべく全て完結しなければならない。
家が素敵なカフェであり、友人と食事を楽しめる場所でもあり、
みんなが来たくなるような場所にしたい。
一人で過ごす時間が充実して楽しめる場所にもしたい、といつも思い描いている。
その日々の小さな充実こそが “幸せ” に直結している。
家で質の良いリラックスした時間を過ごせたら、仕事も遊びもまた頑張れる。
そんなルーティンを作るためにも家の環境はできる限り快適に整えたい。
家の中にあるモノも、一つ一つちゃんと選びたい。
ニセコに来てからますますそう思うようになった。
北海道は資源にも恵まれている。
近所には湧き水を汲めるスポットがいくつかあり、
そこで普段の生活用水を汲み、地元で取れた野菜や魚、肉類は近所のスーパーで買うことができ、
季節ごとに採れる山菜もたくさんあって、温泉はどこにでも沸いているし、
少し足を伸ばせばワイナリーもたくさんある。
ニセコに来てから遊び方も変わった。
今まで都会でしか生活したことがなかったので、
まさか自分が自然と戯れる日が来るとは想像もしていなかった。
ニセコに来てからハイキングや森林浴、BBQをしたり山菜を採りに行ったり、
野湯や温泉巡りなど自然と関わることが主な遊びに変わっていった。
普段夜の睡眠がスムーズに取れない自分でも、
アウトドアアクティビティで気持ち良いほどに疲れた後は、
気づかないうちに寝むりにつけてしまう。
寝具や枕のクオリティ、ベッドシーツの肌触りは質の良い睡眠をとるのにとても重要だけど、
気持ちよく体を動かせた日の睡眠の質はさらに良い。
ニセコでの生活は少しデンマークでの生活に似てる気がした。
長い冬や4月でもまだ肌寒い日が続き、真夏でも涼しい気候や、
自然のある環境に都会的な要素が共存しているところ、
友人と夜ご飯を一緒に食べる時は家で集まることが多く、
環境に配慮した暮らし方を心掛けている人が多いことなど。
またロッジタイプの家に住んでいたりインテリアにこだわっている人も多く、
友人宅へお邪魔するのが一つの楽しみになっている。
このコロナ禍のおかげでニセコに滞在するきっかけができ、
新しい価値観や気づきがたくさんあった。
コロナの状況が元に戻ったとしても、この時感じたことを忘れないようにしよう。
- NatsukoさんのRelax Item
-
ノルディックスリープ コンフォートU
- Natsuko Natsuyama
- 東京で数年間のモデル活動後、2014年から拠点を海外に移す。
バンコク、シンガポール、上海、NY、ミラノ、LA、ケープタウン、ベルリンと次々と住む場所、仕事をする場所を変えていき、ノマドスタイルとモデル業の両立を実現。
2017年からコペンハーゲンと東京をベースに「旅」と「北欧」の魅力を伝えるライターとしても活動している。
この記事に関する、ご意見、ご感想は、info@nordicsleep.co.jp まで。